華麗なるギャッツビー ユーネクスト

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華麗なるギャッツビー

 

華麗なるギャッツビー ユーネクスト

 

著名な作家、F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を実写化したドラマが華麗なるギャッツビー。

 

ゴージャスな生活を送る富豪、ギャツビーの意外な正体

 

以前恋していた女性と復縁、略奪愛を絡めながら実写化。

 

主演、レオナルド・ディカプリオが、

 

端麗な容姿と富を兼ね備えたギャツビーをクールかつ情熱的に演じる。

 

 

『マイ・ブラザー』のトビー・マグワイア

 

キャリー・マリガンが共演。

 

『ムーラン・ルージュ』を手がけたバズ・ラーマン監督の絢爛(けんらん)を極めたビジュアル、魅せ方が楽しめる。

 

 

あらすじ

 

ウォール街がバブル好景気で浮かれている時代、ニック(トビー・マグワイア)が暮らす家の隣に、宮殿のような豪邸がたっていた。

 

ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く32歳という若さで財をなした大富豪、

 

J・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)から

 

唯一のパーティーへの招待状が届き、そのパーティーに参加、ギャッツビーと言葉を交わす仲になる。

 

どこからやって来て、どのようにしてばく大な富を得たのか、

 

そしてなぜ毎週パーティーを開催するのか。

 

ギャッツビーへの疑問を膨らませていくニックは、

 

名家の出身ながらも身寄りがないこと、

 

戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされる。

 

舞台は、第1次大戦後の狂騒の1920年代。

 

アメリカンドリームを体現した謎めいた男ジェイ・ギャツビーの半生を描いた

 

F・スコット・フィッツジェラルドの名作小説「グレート・ギャツビー」

 

今回で5度目の映画化となる。

 

ストーリーは、1970年代にロバート・レッドフォード主演、フランシス・フォード・コッポラ脚本で製作されたグレートギャッツビーよりも原作に忠実に描かれている。

 

本作の派手な意匠は、「ムーラン・ルージュ」で知られるバズ・ラーマン監督の真骨頂であり、

 

過剰な祝祭性ともいうべきパーティシーンが現出。

 

1920年代に大流行した、チャールストンをリズミカルに踊る踊り子に、ヒザ丈のシャネルのドレスを着てピンヒールを履いて踊る美女たち。

 

ジョージ・ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」

 

シャンパンの泡

 

そして打ち上げられる花火。

 

<狂騒の20年代>を象徴される、派手なパーティと祭りの後の静けさとの対比が、ギャツビーと運命の女性デイジー(キャリー・マリガン)との悲恋を暗示させる。

 

本作では、派手好きなラーマン演出で、狂騒に注目してしまう。

 

狂騒は、目だけでなく耳にも煩わしく、

 

ジェイ・Zによるラップ音楽は、ジャズ的な原作の世界から遠くに離れ過ぎてしまった。

 

トビー・マグワイアによるニックの落ち着いた語り口には好感が持て、彼が見つめるレオナルド・ディカプリオのギャツビーも

 

自身のパブリックイメージを巧く利用して演じており、ギャッツビーははまり役と言える。

 

華麗なるギャッツビーネタバレと感想

ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)

 

デイジー(キャリー・マリガン)

 

デイジーの夫 トム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)

 

ギャッビー隣人、デイジーのいとこで主演 ニック・キャラウェイ(トビー・マグワイア)

 

 

全体的に楽しく見られる映画。

 

美しく派手で、バブル時期を象徴するような、好景気、お金の使い方やパーティーの様子は見ていて純粋に面白い。

 

 

現代の与沢翼、少し前のホリエモンの原点ではと思えるような大富豪の遊び方に目を見張るが、

 

 

その大富豪であるジェイギャッツビーの純粋なデイジーへの想いが意外だった。

 

もっと財と人脈を最大活用して肉欲におぼれているのでは?と思ったからだ。

 

 

デイジーとは第一次世界大戦前に恋仲にあったいわゆるモトカノであり、

 

戦後、トムブキャナンにかっさらわれた。

 

 

その間5年間、デイジー関連の記事や、思い出の手紙、切抜きなどをファイリングし、大切にしまっているあたり、ストーキング気質を思わせるくらいの純愛っぷり。

 

ニック・キャラウェイ(トビー・マグワイア)にギャッツビーがデイジーとのお茶会セッティングを依頼し、

 

集合2分前にもう待てない、帰る!といいだしたり、

 

デイジーが到着したあとも、窓から脱出して雨にずぶぬれで登場、

 

デイジーと緊張して話も出来ない

 

ニックの昔から使っていた時計を壊すなど

 

高校生の片思い男子のような一面に好感。

 

 

ただその想いが重すぎたのだろう。

 

デイジーの夫のトムとの口論の時、完全に優位だったのが、トムの挑発にのって激情してしまったことで形勢が逆転してしまった。

 

一流の振る舞いと十分すぎるほどの財力があり、

 

想いを寄せる女性を手に出来たと思った直後の出来事。

 

 

ギャッツビーを激情させた言葉。

 

それは、オックスフォード大学出身の虚偽を問いただす質問ではなかった。

 

 

家柄のこと。

 

 

トムは戦略的にギャッツビーの感情をゆさぶらせようとし、

 

その情報収集をしていたに違いない。

 

トムの台詞でも出てきた、「きみのことは少し調べさせてもらった」

 

 

おそらくいくつかの揺さぶるネタを用意していたに違いない。

 

確信的にギャッツビーを激情させたのである。

 

 

仕事のドラッグストア買収の裏に賭博関係のサイドビジネスでマフィアとのつながりがあったこと

 

出身大学のこと

 

 

それ以上に侮辱されて感情的にさせたのは、家柄のことだった。

 

元々、貧乏な家柄だったギャッツビーは、両親共に大富豪と言っていたその経歴を偽っていた。

 

 

そこで激情してトムの胸ぐらをつかんで叫んでしまった時点でギャッツビーの負けは確定した。

 

トムの挑発の前、デイジーは確かにトムに対して

 

「もう愛していない!」

 

と面と向かって言っていた。

 

あの時点でよしとして、話を進めるべきだったが、

 

ギャッツビーがデイジーに求めたのは

 

【過去一度としてトムを愛していない】と言え!

 

という言葉だった。

 

デイジーは過去に確かにトムを愛していた。

 

しかし、トムの浮気により、その愛は冷め切っていた。

 

そこにギャッツビーが5年ぶりに現れ、略奪寸前で致命的なミスをしてしまったのだ。

 

 

そこに気がついたトムは、ギャッツビーを挑発し、怒らせたのだろう。

 

激情したギャッツビーにデイジーはドン引き。

 

 

いくらフォローしようとしても取り入る隙もなくなってしまった。

 

そこへ、帰り際の事故である。

 

ギャッツビーも運が無かったといわざるを得ない。

 

あそこで自分が運転していたら違っていたかもしれない。

 

 

 

もっと言うと、デイジーがトムを愛していないと発言した時点で、幕を引いて離婚を進めていれば、

 

略奪愛に成功し、復縁していたはず。

 

 

5年の想いが強くなりすぎ、

 

デイジーに求めすぎた結果だろう。

 

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